すっかり変わってしまったタワレコでスティングのことを思う概念
先週末。
新宿で夕方に映画を一本観て、その後もう一本観る予定で少し時間が空いていたので、久しぶりにタワレコ新宿店に行きました。
数年前までは仕事帰りも含めほぼ3日に一度くらいのペースで通い、週末ともなると10階のDVD・サントラ売り場から7階まで下がって、その後10階までまた戻りながらそれぞれの階で気になったものを購入する、という幸せな時間を過ごさせてもらった本当にお世話になったお店です。
しかし昨今のデータ購入の手軽さにかまけてCDを買う機会もめっきり減ってしまい、それに呼応するようにタワレコに行く機会も減り、今では半年に一回くらい行くだけの場所、しかもその場ではほとんど購入せず、試聴でただただ時間を潰すだけの場所になってしまいました。
そして今回久しぶりに行ってみると、店のレイアウトから各階の構成まですっかり変わってしまっており、デトロイト・テクノやアヴァン・ポップのコーナーなんてもはや消失していて(見つけられなかっただけかもですが)、代わりにアニメ・アイドルコーナーが大幅に拡張されていました。
もはやCDで売れるものと言えばその種の音楽ばかりになってしまったので、それはそれで仕方ないというか、売り場構成を見ると今どんな音楽が求められているのかダイレクトに分かるのでむしろ興味深いくらいです。
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『神奈川芸術大学映像学科研究室』では働きたくない概念
新宿武蔵野館で観てきました。
特に何も考えずに予告だけ観て面白そうだから行ったのですが、初日で舞台挨拶もあり、坂下監督と出演者の方々のご挨拶もありました。
坂下監督は自分よりも年下なんですね。もう完全におっさんになったな、と思う今日このごろの概念です。
で作品の感想なんですけれども、
東京藝大の大学院修了作品ということですが、全然チープな感じではなく、コメディ作品として笑えるところもあり(劇場内ではかなりウケていました)、70分と短めの作品なので、軽く楽しい気分になりたくてできれだけ短めの作品が観たいんじゃ!という方は行って損はないかと思います。
お話の内容としては、神奈川芸術大学映像学科という架空の大学に務める助手の主人公が、生徒のトラブルを発端に学内の力関係を含んだ人間関係の不条理に巻き込まれるといった感じになっておりまして、これは別に大学という特別な場所だからこそという話ではなく、普通の会社なんかでも日常茶飯事的に起こっているであろう話なので、特にサラリーマンの方なんかは観ていて面白いかと思います。
ただ個人的には桐島にも出ていた前野さんの演じるパートが物語とは完全に切り離されたパートになっており、そのパートで良いセリフなんかも出てくるので、それを本編ともっと絡む形で出てくると良かったのかなと思いました。
舞台挨拶とかあるとどうしても好意的に観てしまうのですが、それを抜きにしても万人の楽しめる映画なんじゃないかと思います。
あと主人公の飯田さんの口半開きの顔が良かったですね。つねになんか半開きで、その半開きの表情の中でちょっとしたイライラやなんかを表現していていい顔だなぁと思いました。これからどんどん他の映画にも出そうですね。
前野さんは顔がもう完成された忘れられない顔なので、既にCMとかも出ていますが今年来年あたりはさらに売れっ子になるんじゃないかと思います。
それではお疲れ様でした。
『オンリー・ゴッド』神様のカラオケ、ラストにお送りするのは「恋の歌」の概念
昨年から楽しみにしていたニコラス・ウィンディング・レフン監督の『オンリー・ゴッド』を初日に観てきました。
新宿のバルト9で夕方5時の回でしたけど、初日ということもあってか、ほぼ満席でしたね。カップルの姿もちらほら見えましたけど、映画の内容的にその後のデートはどうだったんでしょうか。心配です。その後のディナーかなんかでの男性の感想にかなりプレッシャーがかかる映画かと思います。
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『ブリングリング』に新年から悩まされるの概念
あけましておめでとうございます。
新年一発目は去年からなぜか渋谷のシネ・クイントで一人映画を観ると決めているので、シネ・クイントでやっている『ブリングリング』を観てきました。
いやー正月の渋谷はいつにも増して人でごったがえしておりまして、初売りなどを見つつリブロに行ってお茶して映画観てTSUTAYAで締めるといういつものコースですがえらい疲れましたね。別にシネ・クイントに何のこだわりもなく、そういえば去年もシネ・クイントで映画観たな~くらいだったのですが、なんとなくたまたま渋谷に今年も来たのだから例年行事にしてやろうという、そのぐらいの意気込みで観てきました。
映画自体も思ったより疲れましたね。何というかソフィア・コッポラ監督の前昨『SOMEWHERE』はガス・ヴァン・サント的なロングショットと父娘のどちらかといえば心暖まる成長譚だったので、そんなに頭も使わず心地よく観れたのですが、今回はクローズアップ多用で話のテンポも早く、実際に起きた事件を題材としているので、背景も踏まえながら話の流れを追うのが大変でした。
続きを読む2013年の新作映画ベスト10をやりたい概念
お疲れ様です。
今年もあと3日ということで、特にどの方面からの要請もありませんが、
個人的な新作映画のベスト10を発表したいと思います。
今年は昨年よりはかなり多く新作映画を見ることができたので、
どんなもんだろうとさっき計算してみたら全部で61本でした。
最初に観たのが『ルビー・スパークス』で、最後に観たのが『ゼロ・グラビティ』です。
洋画が41本、邦画が20本で、思ったより邦画を見てますね。
アニメは10本で、今年はアニメの新作も多く公開された年でした。
個人的にはもっと見てるかな~とも思ったのですが、多分それだけアニメの新作多いなーという印象があったんだと思います。
まとめてて思いましたが10本って思ったより少ないですね。今年は傑作がそれだけ多かったんだと思います。
さてそれでは10位から一気に発表したいと思います。
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ジャズと爆発・もしくは破滅への軌跡について思う概念
自分の割と好きな演出の1つに、破滅・破壊などのマイナスの映像に、なんかいい感じのジャズとかハッピーな楽曲を被せてなんか意味ありげな感じにする、というのがあります。
まぁこれやりようによってはかなりあざとい、というかあえて映像にミスマッチな音楽をのせていますので、すごいドヤ感がほとばしる演出でもあり、うかつに使用するのは危険な演出だと思います。
しかし、それでもやはり映画の醍醐味である映像と音楽の相乗効果を活かした演出としては、むしろうまくマッチした音楽を流すよりも心理的に与える影響というか、すごくピュアな言い方として、心を震わせるような作用っていうのはうまくハマれば大きいと思います。
まぁ説明だけだとわかりづらいと思いますので、いくつか例を挙げると、
有名なのはキューブリックの『博士の異常な愛情』のエンディング
あとは手塚治虫原作の『メトロポリス』の終盤
Metropolis (2001) - I can't stop loving you - YouTube
あとはまたアニメですけどエヴァとかもこの演出は多用しますね。
それぞれ多感な時期に観た作品なので当時は「おしゃれ~」とか思ってましたが、いま見ても普通に「おしゃれ~」と思ってしまいますね。
あと似たようなので、いい感じの音楽にメチャ下手な振り付けで躍らせるっていうのありますが、今日はもう時間も時間なのでこのへんで。
お疲れ様でした。
ローマでアモーレしたい概念
ローマでアモーレとかすごいしたいじゃないですか。
それはもうすごいしたいですよ。
最近知り合いもイタリア旅行行ってなんかアモーレだったらしいし、エスプレッソとか毎日飲んでるしもはやほぼほぼ自分自身はアモーレな感じはあるけれども、やっぱり本場でアモーレしたい。
でもまぁそうは言っても、ね、なかなかこの師走の忙しい時期に軽くアモールことなんてなかなか難しいわけで、もうね、ウディ・アレン『ローマでアモーレ』でも観てね、一人家でアモールのが関の山だと思うわけです。
しかもですね、『ローマでアモーレ』には好きな俳優のジェシー・アイゼンバーグもエレン・ペイジも出てるらしいし、これはまぁ観るしかないということで、最近レンタルになったばかりのを借りてきて観賞しました。
結論から言うとですね、いつもの感じというか、人生紆余曲折あるけどまぁそういうもんだし、いい時もあれば悪いときもあるし、人生万事塞翁が馬的なね、そういうのもあるし、欲望は付きないけど、富める者も貧しい者も等しく満足することはないわけで、まぁ両方満足しないんだったら富めるほうがいいっちゃいいよね、それでも結局満足はしないけど。
というようなですね、最高なお話でございました。
今回複数の登場人物達の群像劇でストーリーは進行するんですけども、ほとんどの話が荒唐無稽というか馬鹿馬鹿しくてね、特にシャワー浴びながらじゃないとうまく歌えないからシャワー浴びながらオペラ歌う話とか、突然意味不明に有名人になったサエない男の話とか、まぁコメディだとしてもベタベタな話ですよ。
ウディ・アレンだからなんとか成立しているんであって、普通に作ったら単純に馬鹿馬鹿しすぎてむしろ怖いですよ。
でもこれはまぎれもなくウディ・アレンが監督した映画であって、もうその事実は動かないので、映画そのものというよりは、ウディ・アレンが監督しているから、ウディ・アレンの作風はこんな感じだから、というのはもうプリセットされてしまっているので、公平には評価ができないです。
だからですね、ペネロペ・クルスは未だにすごいカラダしてるなーとかまぁそういう感想になります。
いいですよね。
なんかもうムチムチな衣装で、娼婦の役で、またこのツンデレな感じの娼婦がすごい上手いわけですよ。
ここばかりは単純にウディ・アレンの欲望が出てるだけなんじゃないかな、と思うくらいペネロペ・クルスはいい感じでした。
あとジェシー・アイゼンバーグもですね、風貌もさることながら演技もまるでウディ・アレンのようで、『ミッドナイト・イン・パリ』のオーウェン・ウィルソンの時も思いましたけど、ウディ・アレンももう歳で恋愛は難しいので、完全に自分の演技が出来る俳優を探してる感じがしましたね。
未だに毎年一本ペースで作品を発表してくださっているので、新作が出る限りは観続けていきたいと思います。
お疲れ様です。